義理・人情とデジタル化
皆さんこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。
一気に寒くなりましたね。季節の変わり目、疲れを感じる時期です。
小学校はもう夏休みも終わりですね。振り返ってみたらあっという間。
最後の最後、宿題に追われることありませんでしたか?
今はiPadのアプリで宿題を管理してたりするんです。
時代はデジタルですね。
さて、このデジタル化、皆さまの会社でも推進されてることもあるのではないでしょうか?
でもあまり上手くいかない…なんてことありますよね。
先日ある中小企業の事例を聞き、非常に興味深かったのでご紹介します。
曰く、「デジタル整備のためにはまずアナログ整備」とのことです。
えっ!アナログが嫌だからデジタルじゃないの!?
ってなりますよね。
ただ、ここには本質的な理由がありました。
例えば、パソコンのフォルダやファイル名を考えてみてください。
特に規則を決めてない方、自分のパソコンの中ぐちゃぐちゃですよね?(失礼)
じゃあそんな中でデジタルを導入して、果たしてみんなが規則正しく使えるか。
答えはもちろんNoです。
そこで、まずは備品など共有部分に名前を付け、元の位置に戻すこと、すなわちアナログの整備を徹底したとのことです。
デジタル化に耐えうる土壌をアナログの世界で作った、ということです。
この例はまさに、中小企業のデジタル化の成功のポイントを示している気がしました。
ただ、アナログの整備も簡単ではありません。
「人に動いてもらう」ことになりますからね。
ではここで何が必要か?
もちろん信頼関係諸々となるのでしょうが、突き詰めれば最後は「義理と人情」なのかなと思います。
(僕はこう見えてかなり義理堅い男ですよ)
おそらく、いきなり僕が支援に行き、「こうしましょう!」でもきっと誰も動いてくれません。
地道な対話やコミュニケーションで信頼関係を構築する。時には飲みに行くこともあるでしょう。
そして最終的に、この人が言うならやってやるか、と。
それが特に地方の中小企業では大事になるんじゃないかと思います。
どんなにAIや科学技術が発達しても、義理と人情まではデジタル化できない、そう思っています。
ちなみに我が家でも、夏休みの宿題がギリギリまで終わらず、てんやわんやでした。
もし終わらなかったら先生にこう言いなさい、と。
「宿題やったけど家に忘れました」
言い訳もアナログで。