参考書

皆さんこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。

そろそろ夏休みの予定を立てないといけませんね。

今年こそは自由に行きたいところに行けたらいいですね。

さて、先週書いた、うちの子がつまづいた算数の「割合」ですが、とりあえずできるようになったみたいです。

何をしたかというと、ひたすら同じ問題を繰り返したこと。

ちょっとここで高校時代を思い返してみてください。

先生がこんなこと言ってませんでしたか?

色々な参考書に手を出さずに、一つのものを繰り返しやりなさい。

でもみんなこう思うんです。

その参考書に載ってない問題が入試に出たらどうしよう…

それで2~3冊の数学の参考書と、意味もなく京都大学の赤本を買って勉強する。(何を隠そうこの僕)

そして最後に不安になる。

色々やったけど本当にできるようになったのかな…と。

僕は今、経営支援の仕事をしております。

色々な悩みを抱えた経営者の方々から毎日のように相談を受けます。

「以前指導を受けていた〇〇先生の言ってることに違和感があったので相談に来ました」

これかなり悩むんです。

1人の専門家から繰り返しアドバイスをもらう。

同じテーマについて、何人かからアドバイスをもらう。

医療分野ではセカンドオピニオンを求めることも多くなったでしょう。

正直これについては、正解・不正解の話ではないと思ってます。

でも、こと経営支援に関して言うと、

僕は「1人の専門家を決めて繰り返しアドバイスを求める」ほうがいいんじゃないかと思ってます。

(これは何も僕のお客さんに向けて、ずっとよろしくね~って言ってるわけではありません。むしろ何度も言うように、できるようになったら卒業して、のスタンスですので)

僕たちが目に見える形で提供しているのは、経営の知識や事例です。

でも相談者さん達が、本当に求めてることって実は違う気がするんです。

新商品のカラーについてグレーとネイビーで迷ってます。どちらがいいでしょうか?

もしその相談者さんが僕のことを信頼してくれていたら、

僕が「グレー」と言っても「ネイビー」と言っても、何だかうまくいくような気がするんです。

答えが欲しいんじゃなくて「自信」が欲しい。

そして知識を提供するんじゃなくて「信頼」を与える。

そういや高校の先生は、「この参考書」をやりなさいとは一度も言わなかったなぁ。

ただ「自分が決めた参考書」を繰り返しやりなさい、と。

きっとそういうことなんだろうね。

以前のブログで、僕が大学を決めたのは、高校の担任のアドバイスがあったからだと書きました。

思えばその先生のせいでお陰で、今こんなに割に合わない仕事をしているんだな。

やっぱり思うわ。

違う先生に相談しておけばよかった。