教科書

皆さんこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。

気付けばもう10月。4月始まりの皆さまは半分終わりましたね。

小学校も2学期制のところが増えているみたいで、もうすぐ後期。

新しい教科書の準備はできているでしょうか。

ちょっと前ですが、知り合いの同業の方がこんなことを言っておりました。

経営支援に行ってよく言われることは、

「教科書通りのことは求めていない」

とのことです。

なるほど。これはなかなか興味深い。

皆さまどう思われますでしょうか?

まず僕の考えから書くと、

それはケースバイケースで、一概には言えない笑(すんません…)

の前置きがあるのですが、「教科書を大事にしたほうがいい派」です。

まず「教科書通りのことは求めていない」という前提が大事だと思います。

その人が、「教科書に書いてあることを全て理解して全て実行した、それでも成果が出ない」のであればこれは正しいんじゃないかと思います。

ただ、現実問題どうでしょう?

なかなか全てとはいかずとも、教科書(ここでいう教科書は経営に関わる書籍ということ)に書いてあることを実行する方は少ないのではないでしょうか。

そもそも教科書を十分に読んだことがない人も多いかもしれません。

これは印象ですが、そういう方に限って「教科書通りのことは求めていない」と言われたりします。

あの有名な星野リゾートでは、各分野の名著を読み、そこに書いてあることを愚直に実行し、高収益をあげてきたとのことです。(星野リゾートの教科書より)

この例から分かるようにも、教科書に書いてあることだけでも十分に戦えるのではないかと思います。

だからまずは教科書を大事にする、でいいのではないかと思ってます。

そしてもう一つ。

教科書が役に立たないと思われている方は、きっと教科書に「答え」を求めているのだと思います。

ですが、教科書はあくまで理論やその背景を説明する書籍であり、そこに「答え」はないと思っています。

つまり、教科書は考える力や応用力を養うための道具でしかなく、「答え」は自分で探さなければならない―。

いや、そもそも「答え」なんて無いわけで、自分が納得できる意思決定をするために利用するものなんだと思います。

この点が非常に大事で、僕たちも正しく伝えていかなければと思っております。

僕は一応資格試験に受かっているため、ある程度教科書の知識は身に付いているはずです(たぶん…)

それを単に伝えるだけではもちろんダメなわけで、それをベースにいかにその会社にとっていい提案ができるか。

教科書の知識ってそう使うものだと思っております。

これは大人になって、というかこの仕事を始めてから最近何となく気づいたことです。

思い返せば僕も真面目に教科書を読んでいたか、と言われたら自信を持って「はい」とは言えません。

教科書ってめんどくさい…、こんなの将来役に立つのかな…、そして重い…

そう思いながらも毎日持って行く。

みんなそうやって大人になってきたんだと思いますよ。

高3の物理の教科書なんてたぶん1回も開いてません。おかげで1年間カップラーメンの置き蓋として使えました。

世界史の教科書は睡眠導入剤として。

極めつけは分厚い英語辞典(ジーニアスね)。授業中の枕として大活躍しました。

ほら、立派に役に立っているではありませんか。