商売

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

あっと言う間の3月です。

ようやく確定申告も終わりそうです…。(一応言っておくが、売上が多すぎで時間がかかったわけではない)

朱鷺メッセなどでは確定申告の特別会場が設けられています。

連日の大賑わいを見ると、「いや~世の中こんなに商売人がいるのか」

そんなことを思ってしまうくらいです。(商売人以外もいるけど)

僕は経営改善だけではなく、創業の相談も数多く受けます。

「この技術を使った、こういう商品が作りたいです」

「今までになかった、こだわりの店をオープンしたいです」

志高く、自分のやりたいことがあることは素晴らしいと思います。

「よし、このプランで頑張ってください!」

残念ながら、そう言うことは少なかったりします。

これは創業に限った話ではなく、新事業などにも言えるのですが、

どうも皆さん「自分目線」になってしまうことが多いのです。

経験や強みを活かすということは大事です。

ただ、商売の仕組みを正しく理解する必要があります。

"自分の事業に売上をもたらしてくれるのは誰か―"

はい、そうです。

それは自分の技術やこだわりではなく、「お客様」ですよね。

創業が上手くいくコツを1つ問われたら、僕は間違いなくこれを答えます。

で、相談者さんに伝えるわけです。

「自分のやりたいことなら趣味でやればいいと思います」

厳しいと思われるか、それもと優しいと―。

かつて隆盛を極めた地場産業。

そこには職人の技術とこだわりが凝縮されていた。

「いいものを作っていれば売れるんだ」

ところが時代は変わる。

世の中は、デフレの低成長時代に。

巷は海外産の安い製品で溢れかえる。

それでも職人にはプライドがある。

「俺の技術は誰にも真似できないはずだ」

確かに素晴らしい技術でしょう。それを欲しい人がいればね―。

僕がコンサルティングの仕事をしてもう10年以上経つでしょうか。

それなりに好きでやっている部分もありますし、プライドもあります。(何度も言うようにもっといい仕事があれば即FA宣言する)

ただ、「自分のやりたいこと」を押し通したことは一度もありません。(たぶん)

「お客様が求めていること」に全力で対応してきた。ただそれだけです。

それはこれからも変わらないし、僕がお客様へするアドバイスもこの考えに基づきます。

「こんなにいい商品ができました!」

「開発お疲れさまでした。

ところで、これ誰が買うんですか…?」

商売って至ってシンプルなのよ。