勝ち筋

皆さんこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。

ついこの前まで20℃くらいあったと思うんですが…もう冬が来てしまいました。

街中もクリスマスムードに突入ですね。

さて私事となりますが、今年だけで100社近く、のべ200件以上の相談を受けてきました。(いや、まじで誰か手伝って)

その中で、チャレンジすることの大事さを伝えてきたつもりです。

でも、実はそれ以上に大事なものがあったりします。

「勝ち筋」です。

”聞けば顧客はシニアばかり。新規顧客を獲得したいからインスタを始めたい。”

”自分も従業員もガラケーしか使えない。SNSもやらない。でもECサイトを始めて売上を増やしたい。”

チャレンジすることは大事。これは間違ってはいません。

でもその勝負、本当に勝てますか―。

今日も話をバスケ部時代に戻します。

中学時代、隣町の中学校とよく練習試合をしました。

そこには身長190㎝近く・体重80kgくらいの大型選手がいました。

マッチアップは僕。身長は180cmそこそこだけど、体重は50kg代(栄養失調を疑われた)。まあ1対1では勝てませんよね。

でも試合はいつも僕たちが勝つ。なぜでしょう。

相手の勝ち筋は、その大型の彼にとにかくボールを集める。(つまりこちらの弱点は僕だと認識している)

では、こちらの勝ち筋は。

高さとパワーでは勝てない。さあどうする。

僕が考えた作戦は、スピードと頭。

身軽な分、スピードはこちらが上。

そして頭。相手のフォーメーション、セットプレーを頭に入れて完全に対策しました。

ボールを奪って速攻でゴールを決める。たぶん相手は驚いてたんじゃないかな。

終わってみれば僕たちが勝ってるわけです。

相手に対して優位に立てるもの、つまり「勝ち筋」は何か。

ビジネスでもその見極めが大切になることは言うまでもありません。

例えば3C分析というフレームワークがあります。

顧客・競合・自社の立ち位置を整理するというものです。

まさにこれは自社の勝ち筋の見極めにもつながるんじゃないかと思います。

”コロナ禍も落ち着いてきました、改めて自社の戦略を見直してみましょう”

的なセミナーを最近何回かやったのですが、参加者も多く好評でした。

それはきっと、ゲームのルールが変わって、みんなが「勝ち筋」を見失ったからなんじゃないかなぁと思ってます。

何かしなきゃいけないのは分かってるんだけど―。

そういや隣町の彼は、まだプロバスケ選手として頑張っております。

この年まで現役でやれるということは、「勝ち筋」を見極め、相当な努力をされたのだと思います。

皆さんはどうしますか。

それでも竹槍で黒船に立ち向かいますか。

スピードと頭。

昔僕が考えた作戦は、たぶん今でも有効だぞ。