与えることの責任
皆さまこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。
気付けばもう2月ですね。
元旦に立てた目標の進捗はいかがでしょう?
なかなか思わしくない方は、何かを変えなければならないかもしれませんね。
経営者の皆さんは、会社の売上目標も気になりますよね。
今年も未達か…
何でうちの営業員たちは…
そんな風に思う方も多いかもしれません。
少し前に僕に寄せられた相談です。(もちろん加工してますので)
その会社は、3種類の自転車を販売しています。
A:10,000円 B:30,000円 C:50,000円(Cに行くにつれ利幅が高くなる)
で、社長曰く、
Cを売ってほしいけど営業員たちは一番安いAばっかり売ってくる、とのこと。
そして収益があがらない。
社長の言い分はこうです。
機能をちゃんと説明すればBもCも売れるはずだ!
うちの営業マンの売り方が下手なんだ!
もっと営業トークを練習させなければならない!
さて、この場合どこに原因があるでしょう?
皆さんならどうするでしょうか?
もちろん正解はありません。
ではこの会社が何をしたかというと。
「A:10,000円」の自転車を商品ラインナップから無くしました。
商品をBとCだけとし、否が応でもそれらを売らなければならない状況を作ったのです。
(もちろん他にもAを廃止していい理由があったからの判断ですよ)
その結果、売上は特に落ちてはいません。もちろん収益は改善しました。
営業員さん達がBとCを売るために必死で創意工夫を始めたのです。
この会社の収益があがらなかった一番の理由は、
営業員に「商品Aを与えた」ことだったのです。
これって実は盲点で、色々なところにあるんですよ。
その作業の生産性が悪いのは「その道具を与えたから」
残業が多いのは「残業できる環境を与えたから」
君を思い出すのは「ドルチェ&ガッバーナの香水を与えたから」(いや、知らんけど)
僕は常日頃から中小企業はリソースが限られているから、
やること(商品、販売先、SNSなど)は出来る限り絞りましょう、と伝えてます。
もちろん今までやってたことをやめるのは勇気がいりますよね。
でも今までと同じことをやっていては、今年も同じ結果になりますよ。
現状の改善はもちろん大事ですが、そもそもその現状を疑うことも時には大事です。
これって中にいると意外と気づかなかったりするんです。
だから僕も無い知恵を振り絞って一緒に考えますよ。
なぜならこの頭が与えられましたからね。