ブランド
皆さんこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。
それにしても寒い。もう冬なのですかね…。
さて、この連休は新潟を飛び出し、草津温泉まで行ってきました。
行楽シーズンということもあり、かなりの賑わいでした。
新潟市からだと3時間半くらい。まあ意外と遠いわけです。
東京からも3時間と、アクセスがいいとは言えません。
なのにこの賑わい。
そこには「日本三名泉」であること以上の何かがきっとあるわけです。
調べてみると、草津温泉は90年代から00年代にかけて、観光客がどんどん減少していたとのことです。
それが2010年に再生に着手してからは、右肩上がりに増え、2019年には過去最高の観光客数を記録したそうです。
なんと、これは興味深い。
あくまで推測になりますが、その1つがターゲットの再定義なのかなと思います。
かつての草津温泉は、社員旅行やシニアの旅行がおそらく主だったのではないかと思います。
今はというと、結構驚きだったのですが、ファミリー層はもちろん、カップルや女子だけのグループもかなり目につきました。
おそらく、そのような層を呼び込むための施策を行ったのでしょう。
その1つが、草津の象徴である「湯畑」の整備と活用なのだと思います。
草津町に入りもうすぐ宿だ、というところで大渋滞。
そう、皆さんの目的はこの湯畑だったのです。
かつては「日本三名泉」というブランド一本勝負だったのですが、
今は湯畑のナイトショーをはじめとする数々のエンターテイメントや景観ある街並み、
まさに「モノ」から「コト」への転換を図ったのではないかと思います。
温泉街は他にもあるわけです。エンターテイメントであればディズニーも競合になるでしょう。
その中で、車で3時間かけても行きたいと、選んでもらえる理由を作ったことが勝因だったのかなと思います。(運転する彼氏の本音を聞いてみたかったりもする)
ですが、僕が一番素晴らしいと思ったことは、「日本三名泉」というブランドの上にあぐらをかくことなく、新しいことを始めたことです。
ここまでのネームバリューがあれば、殿様になり、あぐらをかき続けて衰退していっても不思議ではなかったと思います。(実際にそういう2代目はいる)
結局は変化する外部環境の中で、顧客のニーズを捉えていく以外に王道はないわけです。
こういう話をすると必ずこのような声が上がるわけです。
「それは草津温泉のようなネームバリューがあるからできたんだよ。」
「うちはそんなに有名じゃないしお金もない。」
いつもなら説教タイムに入るのですが、その気持ちも分からなくもありません。
僕もこのような反論(という名の言い訳)から逃げるわけにもいきませんしね。
今後、そういう時は「僕を見てください」と言っていこうと思います。
僕は医師や弁護士のようなネームバリューもないマイナーな中小企業診断士(失礼だけど事実)。
しかもコネも顧客もない地方で創業した1代目。
そんな僕が実績を残せば、それは説教より恐ろしい事実となるんじゃないかと思います。
今ブランドがなければ、自分で作ればいい。
僕も草津温泉のように…なんてとても言えませんが、これからも名答を提供していければと思います。(ちょっとうまい事言ったつもり)
さて、それにしても明日も仕事だというのに、また3時間かけて帰る彼氏たち。お疲れ様です。
これから先、草津からの帰り道以上のアップダウンが待ち構えていることでしょう。
楽しかった旅行の思い出なんて吹き飛ぶようなこともきっとあります。
そうだなぁ。そんな時はヴィトンのバッグがおすすめかな。
やっぱりブランドの力は偉大だからね。