ファン
皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。
先日、用事があり新潟県民会館に行った時のこと。
見渡す限りサングラスと革ジャンのオジサン達。
いよいよ僕も疲れすぎて、今が令和か昭和か分からなくなってしまったか…。
なんて思ったのですが、実はその日「TMネットワーク」のライブがあったのです。
この地方都市に今も多くの「ファン」がいる。
いや、そんなファンを大事にするTMNだから、今も根強く支持されているのか―。
中小・小規模事業者が事業を行っていくうえで、「常連客」が大切になってくるのは言うまでもありません。
僕も「ファン」を作りましょうと、よくアドバイスさせていただいています。
では、企業にとっての「ファン」とは具体的にどういう状態を指すでしょうか。
ちょっと実務的な言い回しになりますが、「客内シェア」が一番の状態というと分かりやすいかもしれません。
客内シェアとは―。
あなたが美容院に行くとします。
カラーならB店、安いクーポンがあればC店、でも普段行くのは近くのA店かな。
この場合、A店にとってあなたというお客さんの客内シェアが一番ということになります。
いくつかの選択肢の中から、お客さんは店を選択します。
A店はあなたの客内シェアを100%にできればいいでしょうし、
B店、C店は1番になることを目標にするといいでしょう。
飲食店、スーパー、コンビニ、お医者さん。
皆さん何かしらの判断基準を持って選択していますよね。
BtoBでも同じです。
どこから仕入れようか、事務用品をどこから買おうか。きっと選択してるはずです。
ではなぜ客内シェアを一番にするとよいのでしょう。
色々理由はありますが、「やめられにくさ」が大きな理由となります。
業績が悪くて仕入先を見直さなきゃならない…となったとき、
お付き合いの薄い、つまり客内シェアが低い取引先から削減されるのは、感覚的にも分かるのではないでしょうか。
GLAYのアルバムも欲しいし、新人の鈴木亜美も気になる。
でもなけなしのお小遣いを握りしめて、「サマーナイトタウン」を買いに行ったあの経験。
皆さんも思い出しますよね。
僕はこのブログで、今は「個人」の時代だと何回も発信しています。
モノの価値よりヒトの価値だと。
この人が着てる服が欲しい。
この人が勧める料理なら間違いない。
そして、この人のアドバイスに従えば、きっと会社は良くなるはずだ。
「個」がクローズアップされればされるほど、ファンづくりが大切になってくると思うんです。
僕もありがたいことに、常連さんの割合が増えました。
そういう意味では、ファンづくりが上手くできてるのかもしれません。
ファンが増えれば、新たな可能性もきっと生まれてくるでしょう。
何か大きな挑戦をしようとする時に、応援してくれる人もいるかもしれませんね。
今からでも遅くない、音楽の道に進もうか…
でもね、東京で成功して武道館を目指すのもいいけど、
近所のスナックでいつもの社長たちと「SEVEN DAYS WAR」を歌う。
そんな生き方も悪くないよね。
なんて言えるのは成功者だけだからな。