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皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。
少し時間が経ってしまいましたが、今年の箱根駅伝で僕の母校である青山学院大学が見事に優勝を飾りました。
いや~強かったですね。本当に逞しい選手たちです。
毎年この時期になると思い出しますね。
そう、ここにいるまだ何も成し遂げてないオジサンも、かつては同じキャンパスに通っていたんだと。
2004年、もう20年前になる大学3年の秋。
僕はアメリカ留学に向け、週2~3回くらい予備校に通い必死で勉強していました。
毎週金曜に授業があったんだけど、それが終わって家に帰るとだいたい夜10時過ぎくらい。
クタクタの中、帰り道のコンビニでタバコとペヤングソースやきそばを買って帰り、恋するハニカミを見る(懐かしすぎて泣ける)、という箱根を颯爽と駆け抜ける爽やか男子とはほど遠い生活をしておりました。(うるさい)
※その時の姿がこちら。(今やオジサン達の拠り所となったfacebookに残っているのだ)
その帰り道のコンビニでバイトしていた女の子。
僕より少し年上かなかぁ。茶髪でやさぐれた大塚愛のような風貌の彼女。(かなり失礼だけど我ながら適格だと思う)
名前も知らないし、話したこともない。
でも毎週来て毎回同じものを買うからきっと覚えてくれたんだろうな。
僕が当時吸ってたタバコ「キャスターマイルド」。(今は名前が変わったみたい)
ある日からレジで注文する前に準備して待っててくれるようになったんです。
笑顔咲クわけではない、いつもの不愛想な顔だけど―。
皆さんの会社にも業務マニュアルがあるかもしれません。
もちろん品質の担保、そして作業の標準化のために必要だと思います。
でも、人の記憶に残るサービスって、マニュアルに書いてあることではないかもしれないということ。
皆さんも地震があった後、お客さんに連絡しましたよね。
それってマニュアルには書かれてないと思うんです。
そして、もう一つ。
ほんの小さなことが結果を分けるということ。
よほどの優位性や独自性がない限り、商品で差をつけるって難しいと思うんですよ。
じゃあ何でお客さんに選んでもらうか。
小さなことの積み重ねしかないと思うんです。
カーディーラーや保険代理店さん。売ってる商品ってほとんど変わらないですよね。
でも売れる営業マンと売れない営業マンに分かれる。
「キャスターマイルド」
ただそれだけの違いでね。
僕も「行動指針」として、プラス1を意識した行動を掲げています。
持たざる者としては、そうするしかなかったわけですが。
優勝した選手たちも、もしかしたら小さなことの積み重ねが大きな差を生んだと。
まんざら間違ってもないのかなと思ったりしてね。
もしかしたら、彼女は常連さんに気が利く対応ができる人だっただけかもしれないし、別の理由があったのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでもいいこと。
ただ僕は来週も、そのコンビニに「キャスターマイルド」を買いに行く。ただそれだけの話さ。(ちょっと村上春樹風)