歌いたい歌を歌うこと

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

朝晩は少し過ごしやすくなってきましたね。夜なんて寒いくらいです。

万年鼻炎芸人の僕にとっては結構しんどい季節です。

さて先日、お客様のイベントで「一曲歌って!」という依頼がありました。

大学のバンドサークルを辞めたあの時―。

音楽の道を諦めたあの19の春から苦節21年―。ようやく僕にもチャンスが訪れたのです!

やっぱり流行りの歌を歌わないとだよね。(簡単に言うと女子ウケ狙いさ)

「よし、ドライフラワーで行こう」(おっさんにとっては十分に新譜なのだ)

そんなことを事務員の女性陣に話してみる。

そうしたら意外や意外、

「えー私あまり好きじゃないです~」という声もあったのです。

さあ困った。

経営においても、このようなことはよくあるのです。

特に、自分の技術や技能に自信を持った経営者、これから創業する方に多いかもしれません。

「自分が売りたいもの」と「お客様が欲しいもの」が違うケース。

前者を「プロダクトアウト」、後者を「マーケットイン」などと呼んだりします。

それでは、どちらがよいのでしょう。

答えがあるわけではありませんが、僕は「お客様が欲しいもの」、つまりは「マーケットイン」の視点を大事にするようアドバイスをします。

もちろん売りたいものがあること。その熱意は理解しますし、僕としても売りたいものを売ってほしいです。

でも買い手(顧客)が欲しくなければビジネスは成立しません。

と、ここまでは巷の経営本を見れば書いてあります。

今日はもう一歩踏み込んでみます。

①「自分が売りたい」けど「お客様がそんなに欲しくないもの」(プロダクトアウト)を売るのと、

②「自分はそんなに売りたくない」けど「お客様が欲しいもの」(マーケットイン)を売るの、

どっちが売れるんだろうという話。

①の熱量が②のイヤイヤ感を上回れば、①の方が売れたりするんじゃないかな、とも思うんです。

つまりはね、「自分が歌いたい歌」、「伝えたいメッセージ」、そして「社会に問いたい課題」にどれだけあなたが熱量を注げるかって話よ。(なんか論点がズレた気がする)

でも商品づくりや経営ってそういうことだと思うんだよね。

それでもあなたは歌いたい歌を歌い続けるか―。

で、結局お前は何を歌ったかって話ね。

まあだいたい分かるでしょ(笑)

やっぱり僕は歌でメッセージを伝えるタイプじゃないみたい。

夢はドライフラワーにして飾っておくよ。