後継ぎの苦悩

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

オリンピックも終わりました。あっと言う間に8月も半ばです。

今週はお盆休みの人も多いと思います。実家に帰ってお墓参りできましたでしょうか。

さて僕は、年齢が近いということもあるのか、後継ぎ経営者のお客様も多いです。

はたから見たら恵まれてると思われがちな彼・彼女たちですが、苦労することも多いです。

「先代と同じことをやっていてはダメだ!」

「何か新しいことをしなきゃいけない!」

そのようなプレッシャーを感じることもあるようです。

中には親には負けたくない、そんな思いがモチベーションの人もいます。

もちろん自分のやりたいこと、ビジョンの実現のために新しい事業を始める方もいます。

やはり経営者の後継ぎです。次から次へと新しいアイディアが出てきます。

あれもやりたい、これもやりたい―。

と、盛り上がってる中で水を差すと分かっているのですが聞いてみます。(性格が悪いわけではなく仕事なもので)

『ところでこの商品、あまり利益が出ないようですが今期も売りますか??』
『えーと…』

『この得意先、年々販売量が落ちてるようですが今期も収めますか??』
『えーと…』

『少なくとも僕は動いてるとこ見たことない車が2台あるのですが、このリースもまだ続けますか??』
『…』

「先代の時代からのお付き合いだから。」

意外とこういうことあるんですよ。

これは後継者に限ったことではないのですが、皆さん新しい事って楽しく考えられるんです。

でも今あることを疑い、時にはそれを辞める決断をすること。

これが本当に難しい。

人間ですからもちろん感情が入ります。

全てにおいて合理的な決断は難しいのも分かってます。

でも新しいことをするために決断しないといけない時がある。

まさに後継ぎの苦悩の一つかもしれませんね。

お盆も休まずに考えて考えて。

もちろん僕もとことん付き合いました。

実家に帰れなくても、心の中で感謝を伝えられればいいと思いますよ。

悩み抜いて下した決断であれば、どんな結果になろうと、きっと先代は見守っててくれるはずです。