定義
皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。
早いもので11月も今週で終わり。そろそろ忘年会が始まってきますね。
学生の皆さんは、もしかしたら期末テストを迎える人もいるかもしれません。
あれ、この前終わったばかりなのに…。
学生の頃、普段勉強してなさそうなのに勉強ができる人っていましたよね。
僕の友人にも、毎回数学や物理で100点を取る者がいました。
(ちなみに俺は物理はいつも10点代後半。槙原、桑田、上原の盤石の投手陣だ)
一度聞いたことがあるんです。
「どうやって勉強してるの?」って。
そしたら返ってきた答えは意外。
「定義を覚えているだけだよ」
あっ、そうなんだ…。
今回も昔話をさせていただきます。
製造業のお客さまとの打合せで、一緒に行ったBさんが意気揚々と話し始めました。
「御社の課題は生産性が低いことです!」
社長はじめ皆さんが、外部のコンサルタントの言うことですので、熱心に耳を傾けてくれるわけです。
で、宴もたけなわとなったところで僕が口を開きました。
「皆さん、お疲れさまでした。ところで生産性って何ですか?」
その場にいた全員が一斉に下を向いたことは容易に想像できるでしょう。
驚くことに、発言者のBさんですらその定義を満足に説明することはできませんでした。
それぞれ思い浮かべる定義が異なる。
その状態で、満足な話し合いができるわけがないのです。
思い出してみると、学生の頃ってとりあえず公式を覚えましたよね。
「三角関数の加法定理」とか。(今ネットで調べたんだよ、文句あるか)
sin、cos、tanが出てくるやつです。
でも、そもそもsinの定義って何だっけ。
おそらく上手く答えられないわけです。(だから俺はジャイアンツの先発ピッチャーだったわけだ)
言わずもがなですが、今の仕事において僕はこの「定義」を大切にすることを心がけています。
というか、必ず共通認識を持つようにしています。
例えば、
接客業でいう「最高のサービス」。最高ってどういう状態ですか?
「サービスの質」をあげましょう。質って何ですか?
いや、そもそもサービスってなんですか?
まあこういう風に言うと、めんどくさい人間のように思われますが、
ビジネスをするにあたってはとても大事なことなんじゃないかと思います。
いい会社を目指すのであれば、いい会社とは何かを示す。
でないと一生いい会社にはなれないということです。
余談ですが、世界の幸福度ランキングとかを見ると、いつも日本は下位だとニュースになりますよね。
そもそも幸福ってなんだっけ。
毎日温かいご飯が食べれて、暖房の効いた部屋で寝れる。
クリスマスにはサンタクロースが来て、年末年始は家族で過ごせる。
定義が必要だとは思わないけど、それを示すことで見えてくる未来もあるのかな。
一応、「豊かな未来をひらくこと」をミッションに掲げていますので。