働くこと
皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間です。
今年の流行語大賞が決まりましたね。
高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
皆さんも年の瀬ですので、忙しく「働いている」時期かもしれません。
さて、経営の世界ではこの働きぶりを評価する指標があったりします。
聞いたことある人も多いと思います。
「生産性」
まあ生産性にも色々定義があるのですが、今回は「人時生産性」の式を見てみましょう。
人時生産性=粗利益÷総労働時間
とされています。
要は、少ない労働時間でいっぱい利益を出したら生産性が高いのよ、ということ。
まあそりゃそうですよね。
この定義についてはごもっともだと思います。
ですが、じゃあみんな生産性を上げましょう、というのは少し違和感があったりします。
↑の式でいう「生産性」は、あくまで結果であること、
そして、
そもそも構成要素である「粗利益」をあげなければならないこと、
あたりがどうも引っかかるのです。
式を変形してみます。
粗利益=人時生産性×総労働時間
僕はいつもこの形で伝えます。
「生産性」を結果ではなくプロセスとして捉えたいから。イメージとしては、皆さんの日々の働きぶりのことです。
DXやAIの活用で、生産性があがるよねと言われるとイメージが湧くかもしれません。
ですが、そこには限界があると思うのです。
なぜなら、人材力や資金力で劣る中小事業者が、大企業と同じ生産性を実現することは困難だから。
じゃあこの式のどこに目を向けなければならないか―。
働き方改革、ワークライフバランス。
従業員が働きやすい職場の実現が、令和(というかいつの時代も)の必須命題であることはその通りです。
ですが、そもそも利益が出せなければ事業は継続できません。
組織の長がこの時代にどう振舞っていかなければならないか。
政治の長が示してくれたようにも思えます。
そんなことを考えながら、僕もミャクミャクと働いてまいります。

