人を抱えること
皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。
ようやく風邪が良くなってきました…。皆さまもご自愛ください。
さて、事業も4年目に入り、こんな質問をいただくこともあります。
「人を雇わないのですか?」
そうなんです。僕は事業としてはずっと一人でやってきています。(あらかじめ言っておくが人望が無いわけでもモテないわけでもない。と信じている)
自分で対応できないことは、外注や他の方を紹介する形でやっています。
確かに若手のコンサルタント志望の方や、パート勤務を希望される主婦の方から、働けないかという話もありました。
僕としても別に「一人」にこだわってるわけではないですが、やはり収支の面から不安なこともあり、踏み出せない現実があります。(実際に事務員さんがいるととても助かるとは思う)
事業経営するにあたって大事な指標に「損益分岐点」というものがあります。
これは決算書に出てくる数字ではなく、管理会計の概念となります。
どういう数字か簡単に言うと、利益がトントンとなる売上となります。
聞いたらパッと出てきてほしいとこですが、意外とそうじゃない社長も多いです(笑)
(自社の損益分岐点が分からない方、それを算出するくらいはサービスでやるのでご一報ください)
で、この損益分岐点ですが、固定費と変動費で構成されています。
今回注目していただきたいのは「固定費」。
これが上がれば損益分岐点は上がる↑(必要な売上が増える)
これが下がれば損益分岐点は下がる↓(必要な売上が減る)
わけです。
で、固定費って何よって話ですが、分かりやすく言うと売上がゼロでも出ていく費用です。
家賃や電気・ガス・水道費…。
そう、そしておそらくどの会社もその多くを占めるのが「人件費」になるわけです。
つまり、人件費ってそれだけ会社の損益分岐点に大きな影響を与えるということ。
つまり、会社が黒字になるか赤字になるかは従業員の皆さんにかかってる、と言っても過言ではないということ。
昭和的かもしれませんが、会社が定年まで従業員の面倒を見るという時代もありました。
一方で、経営改善や事業再生の局面では、人員整理の話が持ち出されることもあります。
仕事はあるから人さえいれば売上はあがるんだけど…
午後過ぎるとみんな暇になるので何とかしないと…
いつの時代も人の悩みはつきません。
では自社を見てみましょう。
うちの会社って、適性な人員数なのでしょうか…?
僕のほうで財務データから人件費率や労働分配率を計算することはできますよ。
でもね、思うに人が多いも少ないも無いような気がするんです。
そこにあるのは、その人を活かせてるかどうか。
最後はそれが損益を分かつ。
経営ってそういうものかもしれませんね。