ワンマン経営

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

楽しかった夏休みももう終わりですね。

親としては、やっと終わる…が本音かもしれません。

さて皆さん、「ワンマン経営」と聞いてどのような印象を受けますか。

うちの社長はワンマンで全然社員の話を聞かなくてさ…。

令和になってもそのようなサラリーマンの悲哀は多いはず。

おそらく、あまりいい印象を持たない方が多いかもしれません。

この際だから、世の中の肩身の狭い社長のため誤解を解いておきましょう!

というわけではありませんが、僕はこの「ワンマン経営」は中小企業では必要だと思っています。

ただし、健全な「ワンマン経営」が、です。

よくあるケースです。

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今月もうちの営業は目標未達だ…。あげく、値下げして安い商品ばかり売ってくる。これでは売上あがるわけないよ。
よし、来月の営業会議で何としても売上目標を達成するように厳しく言うぞ。
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身に覚えのある方も多いかもしれません。

一見すると「ワンマン」でええやん、と思われるかもしれませんが、これは健全ではないと思うのです。

「任命責任」と「行動責任」

僕のお客さまなら何十回も聞いたワードかと思いますが、

経営者には「任命責任」があり、従業員には「行動責任」がある。

これが正しく機能してこそ、健全な「ワンマン経営」が実現できると思うのです。

上のケースでは、

そもそもその人を雇用し、営業を任せているのは経営者ですよね。

そして、数字以外の具体的な行動を示せていないわけです。

つまり任命責任を果たせていない。

ですので、従業員もどの行動に責任を持てばいいか分からなくて、値下げしかできなくなる、というわけです。

そして会議で売上あげろ!売上あげろ!の唱和では、健全とは言えないのです。

経営者が任命責任を果たして初めて、従業員の行動責任を問えるのかなと思います。

結局経営者は自責で考え、自分が変わらなければならないというわけです。

みたいなことも、僕はよく言うんですがね、

こう聞くとつくづく経営者って大変な仕事だと思います…。

そんな中小企業の社長たちが報われる時代であってほしい。

これも他責思考か。

いや、そのくらいは大目に見てくれ。いち零細経営者より。