グレートになるために

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

早くも7月に突入です。今年もあと半年なのですね…。

あれは1998年の夏。彗星のごとく現れた、あるグレートな先生に僕たちは夢中になったのであった。

元・暴走族であるその先生は、生徒の家の壁を壊したりと、その破天荒な行動で、荒んでいた生徒たちの信頼を取り戻していったのであった。

あれから25年以上の年月が経ち、僕も決して偉ぶるわけではありませんが、「先生」と呼んでいただける仕事をさせていただいております。

「えー、では先生お願いします。」
(手元にあるのは、直前に渡された大幅な経費削減を伴う再建案)

「先生、この計画についての率直なご意見をお願いします。」
(いや、絶対こんなのうまくいくわけないじゃん…)

僕らが夢中になったその先生は、「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」と歌っていたはず―。

インターネットやSNSの発達で、個人が自由に自分の意見を発信できる時代になりました。

そういう意味では、「言いたいことを自由に言える」世の中になったのかもしれません。(まあ下手なこと言うと炎上するけど)

そうか、ではもう"POISON"は無くなったということか。

いや、違う。

世の中の社長たち、金融機関の職員さん、そして我々のような経営支援にあたる者。

全ての人たちが日々苦労しているのである。

そう、言いたくなくても言わなければいけないことがあるということ。

言いたいことを言いやすくなったからと言って、言いたくないことも言いやすくなったわけではないのだ。(少し分かりにくい)

でも、社長や先生の真価はここにあると思うんですよね。

言いやすいことだけ言ったり、相手の意見に迎合するだけではいけないと思うんです。

そうか、先生が本当に伝えたかったことはこういうことなのか―。

あいにく僕は元・暴走族ではありませんし、破天荒な問題解決はできません。(そして奥さんが女優でもない)

ですが、お客さまのことを真剣に考え、真っすぐに向き合う姿勢は先生にも負けない自負があります。

僕は、僕自身がグレートになりたいとは思っていません。

ですが僕を通して、目の前の皆さんがグレートになってくれれば。

「言いたくなかったけど、言ってよかったな。」

まあそんな風に思えたなら。グレートなことかもしれませんね。