二八

皆さんこんにちは。新潟の中小企業診断士/本間大輔です。

先日まで雨が続いていましたが、また暑い日に戻るみたいですね。

なんとも言えない天気です。

この仕事を始めて何年か経ちますが、とても困る質問があります。

「夏休みはあるのですか?」

まあ、あると言えばあるけど、ないと言えばないかな…。

商売をしている方なら実感があるかもしれません。

二八(にっぱち)の月。特に2月と8月は売上が下がる傾向にあると言われています。

8月はこの暑さに加え、お盆休みがあったりで、人々の消費意欲が下がるのだと。

まあ、そう言われればそうなのか…?

何度も何度もそのようなことを耳にしてきました。

その度に、僕は目をキラキラに輝かせ、待ってましたと言わんばかりに応えるわけです。

それは、販売努力が不足してるだけではないですか」と。

経営者が世間と同じようにお盆を休み、クーラーの効いた部屋で枝豆食べながら高校野球を見ていたら、そりゃ売れませんよ。(実際はもっと厳しいことを言う)

消費意欲が下がると分かっているなら、それを刺激する活動はできなかったか。

いっそのこと夏は準備期間と割り切り、9月以降に備える計画を立てられなかったか。

いずれにせよ、単に「二八」という都合のいい言葉で、自らの販売不振を片づけたらいけませんよ、ということ。

いつも言いますが、中小事業者は、ヒト・モノ・カネ、その全てが満足にあるわけではありません。

特に小規模・一人事業主ならなおさらです。

皆さんは、他者と何で勝負しますか?

品質?技術?生産性?

値引きなしで勝負できますか?

そんな中小事業者が、強者に抗う唯一の手段は何か。

だから僕は、今日もブログを更新するわけです。

まあこのご時世ですからね、休むなと言いたいわけではありません。

休息は大事だし、家族との時間ももちろん大事です。

ですが、どんなに時代が変わろうと、赤字は赤字だし、キャッシュがなくなれば事業は続けられません。

「二八だから」で片づけるのは、とても残酷な気がしてならないのだ。