あるもの
皆さまこんにちは、新潟の中小企業診断士/本間です。
今週から新年度ですね。新しい学校や新しい職場。
慣れない環境で大変かもしれませんが、少しずつ進んでいきましょう。
テレビでは、毎年恒例の新入社員の入社式が映し出されます。
でも多くの中小企業では、新入社員はゼロというのも珍しくはありません。
なんでうちの会社にはいい社員が入ってこないんだ…と。
嘆く気持ちも分かりますが、そこに目を向けていては解決はしません。
上手くいかないとき、「ないもの」にばかり目が行っていないでしょうか。
お客さんがこない…。
売れる商品がない…。
今週は雨ばかり…。
私事で恐縮ですが、僕は独立した初月、お客さんも売上もゼロでした。
世の中のお父さんたちがあくせく働く中、僕は家でゲーム時間をもてあます日々が続きました。
でも全く悲観することはありませんでした。
こんなに時間があることはチャンスだと―。
そんな暇な僕にしかできないこととして、質問やメールは即返信することを心がけていました。
今自分にあるものをどう活用するかを、ひたすら考えたのです。
先日のことですが、独立当初にやり取りしていた方から仕事の依頼をいただきました。
数多くの大御所がいる中で、何で僕なんですか?と聞くと、
「本間さんが一番返事が早くて、資料も出てくるのが早いと思ったから」と。
僕の大好きな漫画「るろうに剣心」にこんな一幕があります。
幕末の動乱の中、剣心に右手を切られた鯨波が、その復讐として右手に装着したアームストロング砲からの砲弾で暴れまわるシーン。(人誅編ね)
その後、再度剣心によって右手を切り落とされ、理性を取り戻した時の弥彦のセリフ。(詳しくは読んでくれ)
「侍なら拾った命で新しい時代にこれから何を為すか考えろ!
剣心はずっとずっと人を守って闘ってきた!
お前は失くした右手に弾を仕込んで暴れただけで、残った左手でいったい何をしてきた!!」
ないものを嘆く前に、今「あるもの」でどう戦うか。
昔馴染みのお得意さん、先代からの商品、そして新卒から頑張ってくれている社員。
皆さんの会社にもあるじゃないですか。
それを活かすのが経営者の大事な役割です。
それでもまだ「ないない」と嘆くのなら、
僕が同じお客さん、商品、社員、そしてお金で戦ってみせます。